民法とは
民法とは、社会共同生活を営む上でのルールの一つであり、日常生活における私人間の権利や義務の関係性について、一般的な原則を定める基本的な法律のことをいいます。
狭義の意味では、総則・物権・債権・親族・相続の5編からなる法の名称を持つ「民法典」のことをいいます。
この狭義の意味での民法のことを「形式的意義の民法」ともいいます。
また、広義の意味では、社会における私人間の関係を規律する私法の一般法のことをいいます。
この広義の意味での民法のことを「実質的意義の民法」ともいいます。
民法は全ての法律の基礎的な要素や、人間が日常的に使用する法律も多く、司法試験における民法では、「民法を制する者は司法試験を制する」と言われているほど、範囲も広く、重要度も高い法律といえます。
身近な民法
民法は、私たちの生活の基礎となるルールを定めている法律です。
例えば、コンビニやスーパーなどで物を買う行為、病院で診察してもらう行為、電車に乗車するために交通系アプリにチャージや定期券の購入、飲食店での飲食・支払い、amazonでの購入、Netflixを視聴するためのサブスクリプション契約、ゲームのダウンロードや課金、ペットショップでペットを預けてトリミングをしてもらう行為などなど。
それに、いつも生活している部屋(物件)に住んでいるということは、契約時にも書類に承諾をしていて、住んでいる今も契約時の条件下で住んでいるということなので、常に民法という法律の下にいるということになります。
数件並べただけでもこれだけあり、日常生活の中では常に契約が発生しているため、毎日意識していないだけで一番身近な法律といえます。