【民法】平成30年第1問_司法試験短答式試験問題

〔第1問〕(配点:2)
 胎児に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.1])
 ア. 胎児を受贈者として死因贈与をすることはできない。

 イ. 胎児を受遺者として遺贈することはできない。
 ウ. 胎児の父は、胎児の母の承諾を得ても、胎児を認知することはできない。
 エ. 胎児の母は、胎児を代理して認知の訴えを提起することはできない。
 オ. 胎児のときに不法行為を受けた者は、出生前にその父母が胎児を代理して加害者とした和解に拘束される。

1.  ア ウ  2. ア エ  3. イ ウ  4. イ オ  5. エ オ 

+ 解答

ア 〇
  【参考条文】[民法]第三条
        [民法]第七二一条 (損害賠償請求権に関する胎児の権利能力)
        [民法]第八八六条 (相続に関する胎児の権利能力)
        [民法]第八九一条 (相続人の欠格事由)
        [民法]第九六五条 (相続人に関する規定の準用)

イ ×
  【参考条文】[民法]第八八六条 (相続に関する胎児の権利能力)
        [民法]第八九一条 (相続人の欠格事由)
        [民法]第九六五条 (相続人に関する規定の準用)

ウ ×
  【参考条文】[民法]第七八三条 (胎児又は死亡した子の認知)

エ 〇
  【参考条文】-
  【判例】大判明32年1月12日

オ ×
  【参考条文】[民法]第七二一条 (損害賠償請求権に関する胎児の権利能力)
  【判例】大判昭7年10月6日
  【事件名】阪神電鉄事件

正解 2

出典:法務省ウェブサイト_平成30年司法試験試験問題_第1問(https://www.moj.go.jp/content/001258877.pdf)

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